TEN vol.4 COVID-19対策技術のいま

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新型コロナウイルス感染症対策の最新技術を特集した、『TEN』シリーズ第4巻。光技術によるウイルスの不活化・飛沫の見える化(理化学研究所 和田智之ほか)、ダイヤモンド・プリンセス号事件の経験を基に開発された検査システム(株式会社ダナフォーム 臼井健悟ほか)、超高速配列相同性検索ソフトウェアによるメタゲノム解析(国立遺伝学研究所 東光一ほか)といった最新の研究成果を、各分野の第一人者が報告する。

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収録対象データベースJST(国立研究開発法人科学技術振興機構)
JDreamⅢ / J-GLOBAL
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紹介

新型コロナウイルス感染症対策の最新技術を特集した、『TEN』シリーズ第4巻。光技術によるウイルスの不活化・飛沫の見える化(理化学研究所 和田智之ほか)、ダイヤモンド・プリンセス号事件の経験を基に開発された検査システム(株式会社ダナフォーム 臼井健悟ほか)、超高速配列相同性検索ソフトウェアによるメタゲノム解析(国立遺伝学研究所 東光一ほか)といった最新の研究成果を、各分野の第一人者が報告する。

特集に加え、2022年に「未知の津波」として大きな話題になったトンガ噴火による火山性津波の解説、二酸化炭素の濃度増加による温暖化に対して海洋が持つ緩衝効果の分析、ハザードマップの開発を目的とする沿岸建築物の耐津波設計の研究など、第一線の研究者による最新の防災・科学研究の論稿を多数掲載。

巻頭言

バランスと調和の時代づくりが21世紀最大の課題
山中 燁子(国際津波防災学会 代表)

巻頭解説

2022年トンガ噴火で発生した火山性津波
馬場 俊孝(徳島大学大学院 社会産業理工学研究部 教授)
村田 一城(港湾空港技術研究所 研究官)
石峯 康浩(山梨県富士山科学研究所 富士山火山防災研究センター 主幹研究員)
戎崎 俊一(理化学研究所 戎崎計算宇宙物理研究室 主任研究員)

特集 COVID-19対策技術のいま

光技術による新型コロナウイルスの見える化・不活化技術の開発 ―安全・安心な空間を目指して―
和田 智之(理化学研究所 光量子工学研究センター 光量子制御技術開発チーム チームリーダー)
小川 貴代(理化学研究所 光量子工学研究センター 光量子制御技術開発チーム 研究員)
斎藤 徳人(理化学研究所 光量子工学研究センター 光量子制御技術開発チーム 上級研究員)
村上 武晴(理化学研究所 光量子工学研究センター 光量子制御技術開発チーム 研究員)

新しい迅速・高感度・携帯型POCT(Point of Care Test)システムGenPadの開発
臼井 健悟(株式会社ダナフォーム 取締役)
林﨑 良英(株式会社ダナフォーム 代表取締役、順天堂大学 革新的医療技術開発研究センター 客員教授)

超高速配列相同性検索ソフトウェアPZLASTによるメタゲノムデータマイニング
東 光一(国立遺伝学研究所 情報研究系 助教)
森 宙史(国立遺伝学研究所 情報研究系 准教授)
石川 仁(株式会社PEZY Computing)
村上 紀光(クロスタス株式会社)
酒井 智史(クロスタス株式会社)
戎崎 俊一(理化学研究所 戎崎計算宇宙物理研究室 主任研究員)
黒川 顕(国立遺伝学研究所 情報研究系 教授)

論考

ハザードチェーンを考慮した沿岸建築物に対する耐津波設計に関する基礎的研究
増田 光一(日本大学 理工学部海洋建築工学科 名誉教授)
居駒 知樹(日本大学 理工学部海洋建築工学科 教授)
相田 康洋(日本大学 理工学部海洋建築工学科 助教)

海上低層雲による気候変動緩衝
戎崎 俊一(理化学研究所 戎崎計算宇宙物理研究室 主任研究員)

解説

スポーツ技能上達に関与する「Wスピン」運動原理と、それを習熟するための手法「操育」について
手塚 一志(上達屋:有限会社ベータ・エンドルフィン 代表取締役、理化学研究所 戎崎計算宇宙物理研究室 客員研究員)

「防災教育すごろく」製作とその普及活動 ―当事者意識の醸成の実践事例―
シェリン ミシェル 映里花(暁星国際中学校・高等学校 ヨハネ研究の森コース 高校3年)
小澤 優(暁星国際中学校・高等学校 ヨハネ研究の森コース 高校2年)
釆睪 みのり(上智大学 文学部哲学科1年)
高山 愛女(暁星国際中学校・高等学校 ヨハネ研究の森コース 高校3年)
永森 理仁(暁星国際中学校・高等学校 ヨハネ研究の森コース 中学1年)
進藤 悠佳理(聖心女子大学大学院 文学研究科史学専攻 修士課程)
永森 貴子(暁星国際中学校・高等学校 ヨハネ研究の森コース 主任研究員)

アクター・ネットワーク・セオリーの東洋的経験世界への展開試論
小野寺 清(理化学研究所 戎崎計算宇宙物理研究室 客員研究員)

FLOATING CABINの開発と社会実装策
江頭 満正(理化学研究所 戎崎計算宇宙物理研究室 客員研究員)

浜口梧陵の「実践的知性」とその背景としての対話について
進藤 悠佳理(聖心女子大学大学院 文学研究科史学専攻 修士課程)
釆睪 みのり(上智大学 文学部哲学科1年)
永森 貴子(暁星国際中学校・高等学校 ヨハネ研究の森コース 主任研究員)

TEN(Tsunami, Earth and Networking)について

自然災害から人々の生命と財産を守ることを目標とする「国際津波防災学会(ITDPS, International Tsunami Disaster Prevention Society)」の機関誌として創刊された。2022年発行の第3巻より一般販売を開始し、「斬新な意見を、科学的・生産的議論を通してより確かなものとする」ことを目指す気鋭の科学誌として、各界から高い評価を得ている。第4巻より、国立研究開発法人 科学技術振興機構(JST)科学技術文献データベース「JDream Ⅲ」および「J-GLOBAL」への 収録対象誌に選定された。

著者プロフィール

TEN出版委員会(編)

戎崎 俊一(理化学研究所 戎崎計算宇宙物理研究室 主任研究員)
1958年山口県生まれ。大阪大学理学部物理学科を卒業後、東京大学理学系研究科天文学専攻に進学。NASA研究員、神戸大学助手、東京大学助手、同助教授を経て、1995年に理化学研究所主任研究員となり、現在に至る。天体物理学と計算科学を中心にそれらを含んだ学際研究に取り組み、分裂しすぎた諸科学の再統合を志向している。著者に『ゼミナール宇宙科学』(東京大学出版会)、訳書に『銀河の世界』(エドウィン・ハッブル著、岩波書店)、『時間・空間・重力 相対論的世界への旅』(ジョン・アーチボルト・フィーラー著、東京化学同人)、『宇宙創世記 ビッグバン・ゆらぎ・暗黒物質』(ジョセフ・シルク著、東京化学同人)などがある。

増田 光一(日本大学 理工学部海洋建築工学科 名誉教授)
1951年千葉県生まれ。1978年日本大学大学院理工学研究科博士課程卒業。1988年日本大学理工学部助教授、1993年同教授。2020年より日本大学理工学部研究所上席研究員。専門分野は、海洋建築工学、水波・浮体工学、津波防災工学。具体的な研究トピックスとしては、波浪中の係留浮体の非線形応答シミュレーション、津波来襲時の港内係留船舶の挙動シミュレーション、津波漂流物の衝突シミュレーション等。2020年11月から国際津波防災学会副代表を務める。