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世界中で脅威の度合いを増す河川災害。その被害から生命を守るために必要な方策とは?
深夜の日本各地に、想定外の津波警報を鳴り響かせたトンガ沖噴火。「未知の津波」の正体とは?
巨大噴火による「火山の冬」は、人類社会に災厄をもたらしてきた。トンガ沖噴火が地球気候に与える影響は?
第一線の研究者による最新論稿を掲載する、国際津波防災学会の機関誌が、本巻より一般販売を開始。
シリーズ | TEN (Tsunami, Earth and Networking) |
---|---|
発行者 | 国際津波防災学会 |
発行所 | 学而図書 |
判型 | B5判 並製 |
ページ数 | 112 |
定価 | 本体1,500円+税 |
ISBN | 978-4-9912091-0-9 |
Cコード | 3440 |
書店発売日 | 2022年3月25日 |
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世界中で脅威の度合いを増す河川災害。その被害から生命を守るために必要な方策とは?
深夜の日本各地に、想定外の津波警報を鳴り響かせたトンガ沖噴火。「未知の津波」の正体とは?
巨大噴火による「火山の冬」は、人類社会に災厄をもたらしてきた。トンガ沖噴火が地球気候に与える影響は?
第一線の研究者による最新論稿を掲載する、国際津波防災学会の機関誌が、本巻より一般販売を開始。
今年1月15日、トンガ王国の沖合で発生した、フンガトンガ・フンガハアパイ火山の大規模噴火(いわゆる「トンガ噴火」)。「津波被害の心配はない」との当初予測にもかかわらず、想定外の津波が発生し、深夜の日本に警報を鳴り響かせた。この津波は、未知のメカニズムによって発生した「謎の津波」であるという。その正体とは何なのか。
また、過去の巨大噴火が引き起こした気候変動「火山の冬」は、人類の歴史に、どのような災厄をもたらしてきたのか。そして、今回のトンガ沖噴火は、地球気候に影響を及ぼすものなのか。
火山学・気象学の最前線に立つ研究者による最新論文を、本巻に速報として掲載する。
いま世界各地でその脅威を増す、河川災害。人類は歴史的に、水を使えない台地では人口を維持できず、いまも日本の都市の多くは、浸水想定区域に立地している。本特集では、令和元年、東日本台風により阿武隈川周辺に生じた被害・被災状況の分析から、水害時の防災・減災に必要となる事項が多面的に考察される。
また、かつて河川流域では、被害を防ぐ伝統的技術として、最終段階で建物を「浮かせる」ことで人々の生命を守ってきた。伝統構法の思想に基づく「浮く」構造物の研究報告も掲載。
丸山茂徳(地球生命研究所、東京工業大学 名誉教授)「地球平均気温測定の新手法の提案」、戎崎俊一(理化学研究所 主任研究員)「日本への水田稲作の伝搬:環東シナ海文化圏仮説の提案」をはじめ、現代科学の第一人者による論稿を多数収録。防災研究の発展に資することを目的に、現代社会の課題に対して多角的なアプローチを試みている。
A Paradigm Shift in Human Security : Which Way to Turn?
山中燁子(国際津波防災学会代表)
令和元年東日本台風による水害被害とその対応
小浪尊宏(一般財団法人国土技術研究センター研究主幹)
津波・河川水害に対応したFLOATING CABINの研究開発
畔柳昭雄(日本大学理工学部特任教授)
増田光一(日本大学理工学部名誉教授)
相田康洋(日本大学理工学部助教)
居駒知樹(日本大学理工学部教授)
戎崎俊一(理化学研究所主任研究員)
江頭満正(理化学研究所客員研究員)
FLOATING VEHICLEの研究開発
江頭満正(理化学研究所客員研究員)
フンガトンガ・フンガハアパイ火山の2022年噴火とそれに伴う津波の概要(速報)
石峯康浩(山梨県富士山科学研究所)
巨大火山噴火の社会への影響:過去の事例から
田家康(日本気象予報士会東京支部長)
災害弱者自身が個々の実情に合った避難対策を作成できる方法論
清水宣明(愛知県立大学看護学部教授)
津波避難行動を阻害する諸要因―克服の取組みに向けた一考察―
小野寺清(理化学研究所客員研究員 )
ホモ・サケルとしての外国人技能実習生
近藤秀将(ベトナム国立フエ科学大学特任教授)
岸壁係留船舶の津波被害予測データベースの構築について
増田光弘(東京海洋大学学術研究院准教授)
筒井千暁(東京海洋大学大学院)
津波防災対策のハード・ソフトの整合化
浜田英外(防波システム研究所代表)
地球平均気温測定の新手法の提案
丸山茂徳(地球生命研究所 東京工業大学名誉教授)
戎崎俊一(理化学研究所主任研究員)
日本への水田稲作の伝搬:環東シナ海文化圏仮説の提案
戎崎俊一(理化学研究所主任研究員)
自然災害から人々の生命と財産を守ることを目標とする「国際津波防災学会(ITDPS, International Tsunami Disaster Prevention Society)」の機関誌として創刊された。2022年発行の第3巻より一般販売を開始し、「斬新な意見を、科学的・生産的議論を通してより確かなものとする」ことを目指す気鋭の科学誌として、各界から高い評価を得ている。第4巻より、国立研究開発法人 科学技術振興機構(JST)科学技術文献データベース「JDream Ⅲ」および「J-GLOBAL」への 収録対象誌に選定された。
国際津波防災学会は、2017年の設立以来、自然災害から人々の生命、身体、財産を守ることを目標に、防災に関する研究開発分野の発展、および防災対策の国際的な連携協力や教育普及に尽力してきた。
同学会への参加者は、研究者、技術者、政治家、⾏政担当者、⺠間事業者、教育、メディア関係者、各界識者、NPO、活動家と幅広く、防災に関わる意志を有する人々を有機的に結びつけてきたことが、同学会の大きな特徴である。
また、同学会による定期刊⾏誌『TEN (Tsunami, Earth and Networking)』は、最新の研究成果を分野横断的に掲載する書籍として、各界から高い評価を得ている。