津波・地震の発生メカニズムを再検討し、津波災害の根絶をめざす研究成果を集成した『TEN Selected Papers 津波災害を根絶する 海底防災技術の確立をめざして』の発売日が、2024年9月20日（金）に決定いたしました。
近年になって、従来の定説「プレートの跳ね上がり」では説明できない津波災害が、東日本大震災や令和6年能登半島地震など、各地で頻発しています。こうした状況のもと、津波の発生要因となる「海底地すべり」等に注目し、その実態の解明と新たな対策技術の確立を目指す研究が、これまで12年以上にわたって積み重ねられてきました。
国際津波防災学会の機関誌として創刊された『TEN （Tsunami, Earth and Networking）』は、こうした議論や研究の中心的な場となってきた防災研究誌です。本書には、この『TEN』上で展開されてきた、貴重かつ重要な論説を精選し収録しています。
『TEN Selected Papers 津波災害を根絶する』は、3.11以後に蓄積された知見に基づいて地震・津波のメカニズムを再考し、「津波災害を根絶する」方策を提示した、今後の世界の防災・減災を考える上で不可欠の一冊です。電子書籍として日本国内の主要ネット書店で配信される本書を、皆様ぜひご一読ください。
津波災害の原因としての「海底地すべり」
学而図書では、今年9月上旬に、『TEN Selected Papers 津波災害を根絶する 海底防災技術の確立をめざして』を電子書籍専用作品として刊行いたします。2011年の東日本大震災以降、津波災害の主たる原因が「海底地すべり...
能登半島地震と「海底地すべり」説
令和6年能登半島地震で亡くなられた方々に哀悼の意を表し、被災された方々に心からお見舞いを申し上げます。
この地震で発生した津波は、震源から離れているにもかかわらず、地震発生直後に富山市に到達しました。これは当初...
